2006年度 予防と健康管理 講義末試験 大槻範囲
下図の物質について43~45に答えなさい。
43 上段の物質について,正しいのはどれか。
a SPMの主要物質
b 室内濃度指針値の設定
c 水道水の消毒に使用
d 京都議定書による世界的排出制限
e 油症での主要原因物質
44 中段・下段の物質について,正しいのはどれか。
a 中段の物質がTEQの基準
b 生物学的半減期は約70日
c TDIの設定
d クロラミンとの競合
e 土壌での環境基準の欠如
45 下段の物質について,正しいのはどれか。
a aryl hydrocarbon receptor と結合
b UV-BのDNA障害に相補的に作用
c 取扱作業者の特殊検診有所見率が高値
d 本邦での発生源はディーゼル車
e リサイクル率は高水準
公害についての下図に関して46~49に答えなさい。
46 同一病態の地域として正しいのはどれか。
(実際に試験では,「2つ選べ」と書いてしまってましたので,削除問題としました)
a AとB
b BとC
c BとD
d CとE
e DとE
47 Dの地域の病態として正しいのはどれか。
a 神経障害が強い。
b 骨軟化症が生じる。
c 鉱山の影響がある。
d 皮膚障害が強い。
e 近位尿細管障害が見られる。
48 ①~⑭の地域について正しいのはどれか。
a 胎児への影響が強い。
b 疾病と原因物質との特異的関係がある。
c CODでモニターする。
d 現在は指定解除となっている。
e 腹部症状が強い。
49 ①~⑭の地域について正しいのはどれか。
a ③では,ファンコニ症候群が出現。
b ⑥では,SO2濃度が発作と関連。
c ⑨では,米への汚染が問題。
d ⑬では,魚摂食が影響。
e ⑭では,ハンターラッセル症候群が出現。
50 正しい組み合わせはどれか。
a Agenda 21 ・・・・ 「沈黙の春」を宣言
b 京都議定書 ・・・・ 砂漠化への対応
c モントリオール議定書 ・・・・ 環境ホルモンの危険性
d ドラノ事件 ・・・・ リサイクルを喚起
e 地球サミット ・・・・ 環境と開発に関する国連会議
51 本邦の上下水道について正しいのはどれか。
a 上水道普及率は95%を下回る。
b ブレークポイントで消毒効果が最大。
c 上水道濾過では緩速濾過法が主体。
d 下水道普及率は70%を上回る。
e 下水処理は活性汚泥法が主流。
52 人の健康の保護に関する環境基準(公共用水域・地下水)で検出されてはいけないものとして,正しいのはどれか。2つ選べ。
a カドミウム
b 全シアン
c トリクロロエチレン
d アルキル水銀
e 砒素
下記の化学式について53~54に答えなさい。
CCl2F → CClF + Cl
O3 + Cl → ClO + O2
ClO + O → Cl + O2
53 式の表すものとして,正しいのはどれか。
a 上水道の塩素消毒の過程
b SPMによる呼吸器障害の呼気分析
c 光化学オキシダントの発生過程
d クロロフルオロカーボンの成層圏での破壊
e DEPへの総量規制の基準値計測
54 式の結果,生ずるものとして正しいのはどれか。2つ選べ。
a 皮膚がん
b 慢性気管支炎
c 悪性中皮腫
d 粘膜刺激症状
e 白内障
55 室内環境と人の健康に関して正しいのはどれか。
a 化学物質過敏症の主症状の一つに「持続する倦怠感・疲労感」がある。
b シックハウス症候群は化学物質過敏症の日本名である。
c 揮発性有機化合物の発生源は家具が主体である。
d 化学物質過敏症の検査所見としてTVOCの測定がある。
e ホルムアルデヒドはADIにより規制されている。
56 以下のうち正しいのはどれか。
a PRTR法=特定化学物質の環境への排出量の把握と管理の改善の促進
b MSDS=商業地における騒音基準
c BOD=水中の有機物の酸化剤による最終分解に使用される酸素量
d DO=水中に浮遊する不溶性懸濁物質
e SMON=薬害による感染症
57 以下のうち正しいのはどれか。
a UV-B → プリンダイマーの形成
b → クロラミン
c PAN → 粒子計2.5μm以下
d VOC → 体重1kg当たり4pg TEQ
e → 感染性廃棄物の表示
58 本邦の廃棄物処理について正しいのはどれか。
a 水洗化率はほぼ86%
b 水洗化のほとんどは浄化槽利用
c 1人1日ゴミ排出量は1トン超
d 産業廃棄物排出量第1位は動物のふん尿
e 医療施設からのすべてのゴミが感染性廃棄物
59 大気汚染について正しいのはどれか。
a 一酸化炭素は肺胞上皮への親和性が高い。
b イオウ酸化物の環境基準はほぼ達成されている。
c 窒素酸化物はミストを形成する。
d PANはヒト白血病を誘発する。
e 浮遊粒子状物質はラジカル類の強酸化性物質の総称
60 公害について正しいのはどれか。2つ選べ。
a 現在は公害対策基本法で規制されている。
b 管轄は厚生労働省である。
c 地盤沈下も含まれる。
d 汚染者負担の原則には被害者救済の費用も含まれる。
e 立正高校事件は騒音が問題となった。
61 労働災害について正しいのはどれか。
a 現在でも交通災害と同等の被災者数である。
b 死傷者数は大企業での災害が多い。
c 度数率は災害による労働損失を示す。
d 被災者数では製造業と建設業で半分近くを占める。
e 強度率では死亡も軽度のものも労働損失日数は同等である。
62 法定特殊健康診断が行われるのはどれか。2つ選べ。
a 四アルキル鉛等業務
b 有機リン剤取扱業務
c 金銭登録業務
d 石綿等業務
e レーザー機器取扱業務
63 職場の健康診断と疾病について正しいのはどれか。
a 業務上疾病発生状況ではじん肺症が最多
b 特殊健康診断有所見率は約20%
c じん肺健康診断の有所見率は約10%
d 定期健康診断業種別最多は鉱業
e 定期健康診断項目別有所見率最多は肝機能検査 |